Profile |
オフィスレゾナンス代表 : 田中 秀憲 |
1998年労働省認定産業カウンセラー資格取得後、1999年よりNHK学園にて心理学講座の講師を4年間続ける(現在も継続中)。
2002年7月、16年間勤務した丸紅株式会社を退社後独立、企業研修、セミナー・ワークショップ、心理学講座、カウンセリング・コーチング業務を手掛けるオフィス・レゾナンスを立ち上げ、現在に至る。企業におけるリーダーシップ・マネジメント能力向上、チームビルディング、コミュニケーションスキル、ストレスマネジメントなどの研修・セミナーを展開中。 |
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http://plaza.rakuten.co.jp/korogaru/ |
「今の状況はあなたが招いた」
今のあなたがおかれている状況はすべてあなたが呼び寄せた結果です。
こう言われてすんなり「その通り」と認めることができるで
しょうか?それとも「私にはどうにもできないことのほうが多い」
と感じたでしょうか。
私たちはつい、上司が悪い、会社が悪い、取引先が悪い
景気が悪いのが悪い、と今の状況を自分以外のせいにする傾向にあります。
人のせいにすると責任逃れができます。
「自分は一生懸命がんばっているんだ。悪いのはあいつらだ」
と責任を相手に押し付ければ、自分の責任を追求しなくてすむので楽です。
人間は楽が大好きな動物ですから、知らないうちに人のせいにしています。
でもこれは本当に「楽になった」のではなく
「楽になった気がする」だけです。
いずれまた、不満がやってきます。
本当に自分の望む形で今の状況を変えたいのなら、まず、
今の状況を招いたのはほかならぬ自分であり、100%
自分の責任である、と認めることから始まります。
これは「全部自分が悪いんだ」「全部自分のせいなんだ」と自分を
責めたり、自虐的になるという意味ではありません。
おおらかな、大きな自分、無礼講の気持ちで「よし、よし」と
今の状況を主体的に受け入れるという意識です。
「自分が選んだ道なんだ」という積極的肯定です。
逆説的ですが、すべて自分の責任だと認めると、人や環境のせいに
しているときよりまったく別のレベルで楽になります。
意識が自由になります。人の言うことがあまり気にならなく
なります。不安な状況であってもそれを受け入れ、必ず
好転できると信じることができるようになります。
今の状況は100%自分の責任だと受け入れてしまえば、状況を
変えるためには自分を変えればいいことがわかります。
当たり前のことと言えば当たり前です。この当たり前のことを
「頭で理解する」ことと「体現すること」は次元が
異なります。
問題はあなたの外側ではなく、内側に存在しています。
●推薦図書:「原因と結果の法則」ジェームズ・アレン
*これまでこの本以上に思いと現実の関係を美しく、分かりやすく
短く書いてある本を読んだことはありません。
逸品だと思います。
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